僕は自営業者で法人(会社)を経営しています。
でも僕一人の会社です。
いちおうそれでもサラリーマンを辞めた当時は、
社員を雇って会社を大きくして、それから~、
などなど、漠然と未来を夢見ていたこともありました。笑
でも、クライアント含め、同業者や仲間の経営者など、
いろいろな社長さんを見るにつけ、
人を雇うって大変だなあと思うようになりました。
今日は、これから独立して会社を経営したいなあと思ってる人のための話です。
社交的な人は経営者に向いている?
自営業って、自分で仕事を取ってこなければなりませんから、
その意味で営業感覚のない人は向いてないと思います。
でも、だからといって経営者は誰もが社交的である必要があるかというと、
決してそんなことはないです。
僕のように、さほど社交性が無くても(苦笑)、なんとか仕事を頂けております。
世の中の優秀な営業マンでも社交的でない人は多々います。
とはいえ、クライアントから仕事を頂くにあたり、
社交的な人の方が有利であることは間違いありません。
仕事って人間関係が重要ですから、
社交性が人間関係を円滑にすることは間違いないからです。
あと、社員を雇うのも同じく社交的な人の方が有利ですね。
嫌な上司などがいない会社の社長には人間関係のストレスがないと思ったら大きな間違いで、
少なくとも僕が世の中の社長を見る限り、社員がストレス源になることもあります。
もちろん、社員教育は別の社員に任せるということも可能ですが、
やっぱ経営者は全ての社員と接する気持ちが無いと社員が付いてきませんからね。
その意味で社交的な社長さんの方が有利といえます。
それを考えると、社長って大変だなあって思うんです。
僕なんかは、エンジニアの仕事とは直接的に関係のない部分であまりエネルギーを消費したくないので、
社員を雇うよりも自分一人で仕事をしていた方が気楽でいいやって思ってしまうのです。。。
それに、社員の行動によっては自分の会社に大損害を与える可能性もあるわけで、
そういうリスク管理も考えると、いやあ社員を何名も雇ってる社長さんって、
ホントすごいなあって感心します。
一人の社員で小さな会社は潰れる
僕が独立した当時に、
先輩経営者の方で、いろいろアドバイスをくれた人がいて、
「これから社員を雇うこともあるだろうけど注意した方がいいよ、
小さな会社は一人の社員によって潰れることもあるからね。」
と聞いて、当時は「怖いなあ、気を付けよう」って思ったものです。
結局、僕は今まで社員を雇ったことがないので大丈夫なのですが。笑
でも、今になって思うのは、小さな会社に限らず大きな会社でも、
その社員の権限によっては会社倒産のリスクになるんじゃないの?ってことです。
例えば、とくにITはその危険性が高いなあって思いました。
中小企業って社長があまりITに詳しくない場合も少なくないですから、
一人の社員に会社全部のITを任せることもあると思います。
ここ何年かで話題の「一人システム部」ってやつです。苦笑
でも、その会社の売上の100%がインターネットでの売上だったらどうでしょう。
一人の社員に会社の命運を握らせることになります。
大きな会社であれば、ITの部署があるので、多くのIT担当社員がいるかもしれませんが、
意思決定をIT部署のワンマン部長一人が独裁的に握っていたとしたら同じことですよね。
つまり、社長は決して社員に丸投げをすべきでないってことであり、
社長自らもある程度はIT(技術)を勉強しなければならないってことなのです。
または、結局同じことなのでオススメできませんが、
監視する役割の絶対的に信頼できる人を用意するか、でしょうね。。。
一番怖いのは自己中心的な社員
独断と偏見かもしれませんが、サラリーマン時代も含めて20年以上の間に、
僕が本気で「怖いなあ」と思った社員の特徴について書いてみたいと思います。
それはもう絵にかいたような典型的な自己中心的な社員です。
自己中の人の特徴は基本的に何事も遠慮がなく図々しいです。
他人の気持ちを考えないのでキツイことも平気で言います。
自己防衛にたけており悪賢い反面、
幼稚な部分があるのと、天然かと思うほど自己評価ができておらず自信過剰で、
謙遜もありません。
このタイプは少人数のプロジェクトでは結果が出るのですが、
関係者が多くなるほど結果が出なくなるのが特徴です。
当然、他人のことを考えないということは、
会社のことも考えていません。
よく社長さんでこういう事を社員に言う人がいます。
「自分のスキルアップの為に会社を利用しろ。
君がスキルを磨けば、それは会社の利益にもなる」
これはある意味でその通りなのですが、
必ずしもそうとは言えないパターンがあるとすれば、
このタイプの社員です。笑
自己中社員に仕事を任せちゃう理由
社長でなくても管理職をやったことのある人ならわかるでしょうけど、
自信満々の社員って頼りがいがあるので、ついつい仕事を任せちゃいますよね。
「できますよ」「ぼくがやりますよ」って部下や社員のセリフは、
上に立つ人からすると非常に頼もしく嬉しいものです。
が、自己中心的な社員も割と頼もしい場合が多いので、
表面的に区別が付きません。
なぜかというと自己中社員としても、
自分のスキルアップのために仕事を任せてもらいたいと思っているし、
賢いので、そういう積極性のあるタイプが上司に好まれると知っているからです。
でも、常識のある社員ならば、
例え自分のスキルを磨くため、自分の利益や保身のためといっても、
わざと会社を破綻に導くような選択はしないものです。
でも、それができちゃうのが自己中社員の怖いところなのです。
傍から見ると怖いくらい驚くのですが、なぜか、それができてしまうのです。
社長がそれに気が付けばよいですが、
一人システム部のように社員へ完全丸投げ状態では気がつくすべもありません。
ちなみに、なぜ自己中社員は会社を潰すような決断が可能なのか?
恐らく、会社や周りの人間のことを一ミリも考えてないからでしょうね。
ていうか、本人でないので、わかりませんけども~。苦笑
まとめますと、社長としては社員を信頼しつつも、
そういう極度に自己中な社員も一部存在するということを、
頭に入れておく必要は絶対にあると実感しています。
少人数の立ち上げたばかりの資金の余裕の無い会社であれば、
なおのことだと思います。
社長だからと言って格好つけずに、
わからないことは丸投げせずに、その社員に詳しく聞いて、
自分でもしっかり内容を把握しておくことが必要だと思います。